
小論文対策を始めたいけれど、
- 「何を書けばいいのか分からない」
- 「社会問題やニュースの知識に自信がない」
- 「総合型選抜や学校推薦型選抜で小論文が必要だけど、何から始めればいいか分からない」
と感じていませんか。
小論文では、文章の書き方だけでなく、頻出テーマに関する背景知識も重要です。
たとえば、環境問題について書く場合でも、ただ「環境を守るべき」と書くだけでは内容が浅くなってしまいます。
- なぜ問題になっているのか。
- どのような立場や考え方があるのか。
- 自分はその問題についてどう考えるのか。
こうした視点を持つためには、ある程度のテーマ知識が必要です。
そこで使いやすい参考書の一つが『ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90』です。
ただし、最初に結論を言うとこの本は小論文の書き方そのものを学ぶ本ではありません。
どちらかというと、小論文でよく出るテーマの背景知識を増やすための本です。
そのため、向いている人と向いていない人がはっきり分かれます。
この記事では元教員の視点から、『ジャンル別キーワード90』がどんな人におすすめなのか、これ1冊で小論文対策は足りるのか、効果的な使い方や注意点まで解説します。
ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90 はどんな本?
『ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90』は、小論文で扱われやすい社会的テーマをジャンル別に整理した参考書です。
教育、医療、福祉、国際、環境、情報、経済など、入試小論文で出題されやすいテーマについて基本的な考え方やキーワードを確認できます。
この本の特徴は、小論文を書く前に必要な「テーマ知識」を増やしやすいことです。
小論文では自分の意見を書く力も大切ですが、そもそもテーマについて何も知らなければ、説得力のある文章を書くことはできません。
たとえば、
「少子高齢化」
「ジェンダー」
「環境問題」
「グローバル化」
「情報社会」
などのテーマについて、最低限の知識があるかどうかで書ける内容は大きく変わります。
『ジャンル別キーワード90』はそうした頻出テーマを広く確認するための本です。
先に結論:この本だけで小論文対策は完成しない
まず大事なのは、この本だけで小論文対策が完成するわけではないという点です。
この本は、あくまで小論文で扱われやすいテーマについて、背景知識を増やすための参考書です。そのため、以下のような力を身につけたい場合は、この本だけでは少し足りません。
- 小論文の基本構成を学びたい
- 原稿用紙の使い方を学びたい
- 実際の過去問を解きたい
- 添削を受けながら答案力を高めたい
- 志望学部に合わせた本格的な演習をしたい
一方で、次のような人にはかなり使いやすい本です。
つまり、『ジャンル別キーワード90』は、小論文を書く練習をする本というより、小論文を書く前の材料を増やす本だと考えると分かりやすいです。
購入前のチェックポイント
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 小論文初心者向け | ◎ |
| 頻出テーマの理解 | ◎ |
| 背景知識のインプット | ◎ |
| 書き方の解説 | △ |
| 実践問題の演習 | △ |
| 過去問対策 | △ |
| これ1冊で完成するか | × |
| 総合型選抜・学校推薦型選抜の準備 | ○ |
この本は、小論文対策の最初の一冊としては使いやすいです。
ただし、答案作成まで仕上げたい場合は、書き方を学べる参考書や、実践的な問題集と併用した方がよいです。
ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90 がオススメな人
『ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90』は次のような高校生に向いています。
これから小論文対策を始める人
小論文では、自分の意見をただ書くだけでは不十分です。
社会問題や時事的なテーマについて、ある程度の背景知識を持ったうえで、自分の考えを論理的に書く必要があります。
しかし、小論文対策を始めたばかりの高校生にとっては、そもそもどのようなテーマが出やすいのか、何を知っておけばよいのかが分かりにくいと思います。
この参考書では、小論文で扱われやすいテーマがジャンル別に整理されているため、初学者が全体像をつかむ入り口として使いやすいです。
総合型選抜・学校推薦型選抜で小論文が必要な人
総合型選抜や学校推薦型選抜では、志望理由書や面接だけでなく小論文が課されることもあります。
特に、教育、医療、福祉、国際、環境、情報、経済などの分野では、社会的なテーマに対して自分の考えを述べる力が求められます。
『ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90』は、こうした頻出テーマの背景知識を確認するのに役立ちます。
自分の志望学部・学科に関係するジャンルを選んで読めば、受験に必要な知識を効率よく整理しやすいです。
普段ニュースや新聞に触れる機会が少ない人
最近の高校生は、部活や課題、塾などで忙しく、社会のニュースにじっくり触れる時間が少ないことも多いと思います。
また、情報収集がSNS中心になっていると、どうしても自分の興味に近い情報ばかりに偏りやすくなります。
小論文では、普段あまり考えたことのないテーマについて意見を求められることもあります。
その点、この参考書は、小論文で出やすいテーマをまとめて確認できるため、ニュースや新聞を読む習慣があまりない人にとっても使いやすい一冊です。
リトルドッグの私見
この参考書は、小論文を書く練習をする本というより、小論文を書く前に必要な背景知識を増やす本 だと感じます。
小論文でよくある失敗は、文章の書き方以前に、そもそもテーマについて語れる材料が少ないことです。
たとえば、環境問題について書く場合でも、単に「環境を守るべきだ」と書くだけでは、内容が浅くなってしまいます。
- なぜ問題になっているのか
- どのような立場の人が関係しているのか
- どのような解決策が考えられるのか
- 自分はその中でどの立場を取るのか
こうした視点を持つためには、ある程度の背景知識が必要です。
『ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90』は、その背景知識を広げるための入口として使いやすい参考書だと思います。
Good Points
専門分野の背景知識をインプットしやすい
この参考書の良いところは、小論文で扱われやすいテーマについて、背景知識をまとめて確認できる点です。
高校生で普段から新聞やニュースをあまり見ていない場合、テーマを見ても「何を書けばいいのか分からない」と感じやすいと思います。
その点、この参考書は、小論文で扱われやすいテーマをジャンル別に整理しているため、必要な知識を効率よくインプットしやすいです。
自分に必要なジャンルだけ選んで学習できる
この参考書は、すべてのテーマを最初から最後まで完璧に覚える必要はありません。
むしろ、志望する学部・学科に関係しそうなジャンルを優先して取り組むのがおすすめです。
たとえば、教育学部を志望するなら教育・子ども・社会に関するテーマを重点的に確認する。
医療・看護・福祉系を志望するなら、医療や高齢化、福祉に関するテーマを優先する。
このように、自分の受験に関係しそうなジャンルから取り組むことで、無駄を減らしながら小論文対策を進められます。
小論文対策では、知識を広げることも大切ですが、受験までの時間は限られています。
そのため、まずは自分の志望分野に関係するテーマに絞って学習するのが現実的です。
小論文を書く前の準備として使いやすい
いきなり小論文を書こうとしても、知識がなければ手が止まってしまいます。
その状態で無理に書こうとすると、誰でも思いつくような一般論だけになったり、根拠の薄い意見になったりしやすいです。
この参考書で頻出テーマの背景知識を確認しておくと、実際に小論文を書くときに、自分の考えを組み立てやすくなります。
小論文を書く前の準備段階として、テーマ理解を深める目的で使うと効果的です。
Bad Points
この参考書だけで小論文対策が完成するわけではない
注意したいのは、この参考書だけで小論文対策が万全になるわけではないという点です。
この本は、あくまで小論文で扱われるテーマの背景知識を身につけるための参考書です。
後半にワークもありますが、内容としては穴埋めや短い文章作成が中心です。
そのため、800字や1000字程度の小論文を、最初から最後まで論理的に書き上げる練習としてはやや不十分です。
小論文の参考書には、いくつかのタイプがあります。
| 参考書のタイプ | 目的 | 向いている人 |
|---|---|---|
| テーマ解説型 | 頻出テーマの背景知識を増やす | ニュースや社会問題に自信がない人 |
| 書き方解説型 | 小論文の構成や書き方を学ぶ | 文章の組み立て方が分からない人 |
| 問題演習型 | 実際に答案を書く練習をする | 入試本番に向けて実践力をつけたい人 |
| 添削対策型 | 書いた答案を改善する | 自分の弱点を直したい人 |
『ジャンル別キーワード90』は、この中ではテーマ解説型に近い参考書です。
つまり、文章の書き方そのものを学ぶ本というより、書くための材料を増やす本です。
そのため、小論文対策の初期段階では使いやすいですが、入試本番に向けては、書き方解説型や問題演習型の教材も必要になります。このタイプの参考書については以下を参照してください!
つまり、この参考書は小論文対策の中心に置くというより、小論文を書く前の知識補強用として使う のがよいと思います。
すでに小論文を書き始めている人には物足りない可能性がある
すでに小論文の過去問演習や添削を始めている人にとっては、この参考書だけでは少し物足りなく感じるかもしれません。
実際の入試では、テーマについて知っているだけでなく、自分の意見を筋道立てて書く力が必要です。
そのため、すでに小論文を書き始めている人は、この本だけに時間をかけるのではなく、実践的な小論文問題集や過去問演習と組み合わせるのがおすすめです。
▼小論文で出やすいテーマを広く確認しておきたい人は、まずは自分の志望学部に関係するジャンルから読んでみるのがおすすめです。▼
おすすめの勉強法

まずは自分の受験に関係しそうなジャンルだけを読もう!
まずは、自分の志望分野に関係しそうなテーマを優先して読みます。
小論文対策では、すべてのジャンルを広く浅く読むよりも、出題される可能性が高い分野を重点的に押さえる方が効率的です。

つぎは重要なキーワードを自分の言葉でノートにまとめよう!
本文を読んだら、重要だと思ったキーワードや考え方をノートにまとめてみましょう。このとき、本文を丸写しするのではなく、自分の言葉で説明できるようにすることが大切です。
小論文では、覚えた知識をそのまま書くだけではなく、自分の考えに結びつけて書く必要があります。
そのため、読んだ内容を自分なりに整理する練習をしておくと、実際に書くときに役立ちます。
分からない用語や気になる出来事があれば、インターネットや辞書で調べてノートに追記しましょう。
このとき、関連する言葉や具体例も一緒にメモしておくと、小論文で使える知識が増えていきます。
ツリーダイアグラムのように関連知識をつなげていくと、視野が広がり、ほかの受験生とは少し違った意見も出しやすくなります。

最後に「自分はどう考えるか」を一文で書く
小論文で大切なのは、知識を知っていることだけではありません。
そのテーマについて、自分はどう考えるのか を明確にすることが大切です。
誰でも思いつくような一般論を、論理があいまいなまま書いてしまうと、評価されにくくなります。
そのため、各テーマを読んだ後に、
- 「この問題について、自分はどう考えるか」
- 「なぜそう考えるのか」
- 「反対意見に対して、どう答えるか」
を簡単にメモしておくとよいです。
この練習を続けることで、小論文を書くときに自分の意見を出しやすくなります。
こんな人は買う価値あり
『ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90』は、次のような人には買う価値があると思います。
- これから小論文対策を始める人
- 総合型選抜や学校推薦型選抜で小論文が必要な人
- 社会問題や時事テーマの知識に不安がある人
- 志望分野に関係するテーマを短時間で確認したい人
- 小論文を書く前に、まずは背景知識を増やしたい人
一方で、次のような人には優先度は高くありません。
- すでに小論文の過去問演習を進めている人
- 添削指導を受けながら実践練習をしている人
- 小論文の書き方や構成を学びたい人
- すぐに答案作成の練習をしたい人
- 志望校の過去問対策を中心に進めたい人
このような人は、『ジャンル別キーワード90』だけでなく、問題演習型の参考書や添削指導を優先した方がよいです。
この段階の人には代ゼミから出ている『新小論文ノート』がオススメです。
まとめ
『ワークで覚える小論文頻出テーマ ジャンル別キーワード90』は、小論文でよく出るテーマの背景知識を身につけたい高校生におすすめの参考書 です。
特に、これから小論文対策を始める人や、総合型選抜・学校推薦型選抜で小論文が必要な人にとっては、出題されやすいテーマをジャンル別に確認できる点が大きなメリットです。
ただし、この参考書だけで小論文が書けるようになるわけではありません。
あくまで、役割としては 「書く前の知識を増やす本」 です。
実際に小論文で得点するためには、構成の作り方を学んだり、模範解答を読んだり、実際に書いて添削を受けたりする必要があります。
そのため、おすすめの使い方はまず自分の志望分野に関係するジャンルを選び、頻出テーマの知識を整理することです。
そのうえで、分からない言葉を調べたり、自分の意見をノートにまとめたりすると、
小論文を書くときの材料が増えていきます。
小論文対策を始めたいけれど何から手をつければよいか分からない人は、最初の一冊としてチェックしてみてもよいと思います。




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