近年、大学入試は多様化しており、総合型選抜や学校推薦型選抜を中心に、小論文が課されるケースが増えています。実際に、元原稿でも総合型選抜による入学者数は増加傾向にあり、令和7年度には入学者全体の19.5%に達したと整理されていました。
そのため
- 小論文対策を早めに始めたい
- 総合型選抜や推薦入試に向けて準備したい
- 小論文対策におすすめの参考書を知りたい
と考える高校生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
一方で、小論文は短期間で簡単に身につくものではありません。
情報を集める力、考えを整理する力、そして自分の意見を論理的に文章にまとめる力が求められます。
小論文を書くためには「興味関心」「専門知識」「情報収集力」「論理的に文章を書く力」が必要です。
そこで本記事では、大学入試で小論文が重視される理由を整理したうえで、小論文対策におすすめの参考書と効果的な勉強法をわかりやすく紹介します。
小論文対策が重要になっている理由
小論文対策が重要になっているのは、大学が入学後に必要となる力を入試でも見ようとしているからです。
大学では、自分で情報を集め、考えを整理し、レポートや発表としてまとめる場面が多くあります。
そのため入試でも、知識量だけでなく、テーマに向き合う姿勢や思考力、表現力を見るために小論文が活用されています。
特に総合型選抜や学校推薦型選抜では、学力試験だけでは測りにくい力を評価するため、小論文が課されるケースが少なくありません。
総合型選抜の拡大で小論文対策の重要性は高まっている
このような背景があり、今後も大学入試の小論文を入試試験として課す、総合型選抜による入学者数も年々増加しています。
令和2年と比較すると、総合型選抜の入学者は倍近くになり、入学者全体の5分の1程度にまで登っています。
令和7年度入学者選抜:126,766人(19.5%)
令和6年度入学者選抜:98,520人(16.1%)
令和5年度入学者選抜:92,393人(14.8%)
令和4年度入学者選抜:84,908人(13.5%)
令和3年度入学者選抜:77,921人(12.7%)
令和2年度入学者選抜:65,041人(10.4%)
参考:
令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1414952_00009.html
令和4年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1414952_00004.htm
この流れを見ると、今後も総合型選抜や学校推薦型選抜に向けた準備の重要性は高いと考えられます。
その中でも小論文は、一朝一夕では伸びにくい分野だからこそ、早めに対策を始める価値があります。
小論文対策が難しい理由
小論文が難しいのは、単に文章を書けばよいわけではないからです。
まず必要なのは、与えられたテーマに対して自分なりの考えを持ち、それを筋道立てて表現する力です。
興味関心、専門知識、情報収集力、そして論理的に文章を書く力が必要になります。
また、近年は短い動画や視覚中心の情報に触れる時間が増え、じっくり考えて文章にまとめる経験が不足しやすい面もあります。
さらに生成AIを使えば文章らしいものを作ること自体はできますが、本番ではAIを持ち込めるわけがありませんから、自分の頭で考え、自分の言葉で書く力が求められます。
また入試突破だけでなく、大学入学後の学びにもつながる力として、小論文対策に取り組むことが重要です。
小論文対策におすすめの参考書
『新小論文ノート』
代ゼミが発行している小論文対策テキストです。『新小論文ノート』は、模範解答と解説を1冊で確認しやすい小論文対策テキストです。
向いている人
- 良い答案を読みながら学びたい人
- 模範解答と解説をしっかり確認したい人
- 幅広いテーマに触れながら対策したい人
問題・模範解答・解説を1冊で確認できます。
また代々木ゼミナールが発行元なので模範解答のレベルが高く、設問の解説がかなり丁寧です。
さらに、社会科学・自然科学・医学・英文などテーマが幅広いため、大学入試の小論文対策に向いています。
特に、良い答案を読みながら書き方を学びたい人や、過去問レベルの題材で実力をつけたい人に向いています。
一方で、掲載問題のレベルは高めで、記事では慶應大学・医学部・国立大学の問題が載っています。完全な入門者には少し重い可能性があるという点は注意です。
『小論文これだけ』シリーズ
『小論文これだけ!』シリーズは、分野別に対策しやすいのが特長です。
コンパクトで持ち運びやすく、書き方の基礎も学びやすいため、志望分野に合わせて学習を進めたい人に向いています。
向いている人
- 志望分野がある程度決まっている人
- 分野別に小論文対策を進めたい人
- 持ち運びしやすい教材を使いたい人
おすすめ理由は、コンパクトで持ち運びしやすいこと、書き方の解説が41ページあり基礎から学べます。
主要テーマごとにテーマ解説・課題文解説・模範解答3つ・悪い解答例まで載っています。
注意点としては、コンパクトにまとまっている分、テーマ理解のすべてを網羅できるわけではない点です。
まずは自分の志望分野を買い、必要に応じてWEBや書籍で専門知識を補ってください。
どちらを選ぶべきか
参考書選びで迷った場合は、次のように考えると選びやすくなります。
- まず幅広く学びたい人
→『新小論文ノート』 - 志望分野に合わせて対策したい人
→『小論文これだけ!』シリーズ
大切なのは、有名な参考書を選ぶことよりも、自分のレベルや志望分野に合っているかを基準にすることです。
小論文の効果的な勉強法

いきなり書き始めるのではなく、まずは論理構成を可視化しよう!
いきなり文章を書き始めると
「あれ?何を言いたかったんだっけ?」と途中で論理を見失い、最初と最後がズレるという致命的なミスをしてしまいます。
まずは自分の主張、理由、具体例、結論を整理し、論理構成を可視化してから書くようにしましょう。

書いたものは必ず添削を受ける!
AIは便利だが、補助として使う!
文字の記述はICTツールで!
コピペで生成AIに添削を依頼するために、できれば小論文はキーボードを使用してデジタル上で作成しましょう。
大学に入ればofficeなどでレポートを作成するので、その練習としてもちょうどいいと思います。
また先生も多忙で、一人一人の小論文をしっかりと指導するには時間が足りない可能性があります。
その点生成AIなら自分の好きな時に、何回でも添削をしてもらうことができます。
生成AIに文章を作成させるのではなく、あくまで自分の言葉を添削してもらうようにしましょう。
そうでないと本番に備えた実力が身に付きません。
まとめ
これから小論文対策を始める人へ
小論文対策は、試験直前に詰め込むよりも、早めに基本を固めておく方が伸びやすい分野です。
まずは自分に合った参考書を1冊選び、構成を意識しながら書く練習と添削を繰り返していきましょう。
総合型選抜や学校推薦型選抜を考えている場合は、志望校の出題傾向や学部のテーマも確認しながら、少しずつ準備を進めることが大切です。
総合型選抜や学校推薦型選抜の広がりによって、小論文対策の重要性はこれまで以上に高まっています。
小論文は簡単に仕上がるものではありませんが
- 自分に合った参考書を選ぶ
- いきなり書かず、まず構成を作る
- 添削を受けながら改善する
- AIは補助的に使う
という流れで取り組めば、着実に力を伸ばしていくことができます。
これから小論文対策を始める方は、まずは1冊の参考書と向き合いながら、早めに準備を始めてみてください。





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